学校にいけないのは変?

初めに知っておきたいこと

学校に行きづらくなる理由は、「その子」だけにあるわけではありません

不登校や行き渋りの状態になると、
「本人の性格の問題ではないか」
「努力が足りないのではないか」
と考えてしまうことがあります。

しかし、学校に行きづらくなる理由は一つではありません。
多くの場合、子ども一人ひとりの特性と、学校という環境とのミスマッチが、重なり合って生じています。

たとえば、静かな環境では集中できる子が、常に音や人の動きが多い教室で過ごし続けること。
自分のペースで考えるのが得意な子が、集団の進行速度に合わせることを求められ続けること。
人との距離感に敏感な子が、常に集団行動を前提とした学校生活を送ること。

これらは、どれも「できないから」「弱いから」起きているわけではありません。
環境が、その子の特性に合っていない状態が続いているだけなのです。

この考え方は、「社会モデル」と呼ばれています。
社会モデルでは、生きづらさは
「個人の特性」と「環境」との相互作用によって生じると考えます。
本人の努力不足や甘えとして捉えるのではなく、合わない状態が長く続いた結果として表れるものと位置づけられるのです。

実際、環境が変わることで、同じ子どもでも状態が大きく変わることがあります。
学ぶ人数が少なくなったり、関わる大人が変わったり、学び方に選択肢が生まれたりすることで、落ち着いて過ごせるようになるケースは少なくありません。
これは、子どもが変わったからではなく、環境との相性が調整された結果です。

そのため、環境を見直すことは、逃げでも甘えでもありません
合わない環境の中で無理を続けるよりも、安心できる環境を整えることは、心と体を守るために必要な支援です。

不登校や行き渋りは、誰にでも起こりうることです。
「自分だけが原因ではない」
「環境を調整するという選択がある」
そう理解することが、次の一歩につながります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました